ジョルジュが、レモネードを置いて出ていくと、オスカルは、ストローでチューと飲み一息ついた。

長い脚を向かいのソファーに向かって伸ばし、思いっきり伸びをして、楽しかったこの二日間を思い出した。

その時、伸ばした足先に何かぶつかった。
オスカルは、なんだ?と、見た。

オスカルの顔が、彼女のサファイアの瞳と、同じ色になった。
全身から血の気が引いた。

脚がぶつかったのは、アンドレへの誕生日プレゼントだ!

もう、26日の零時は、過ぎた。
次の、月誕生日まで、渡せない。

ディナーの時も、帰りの辻馬車の中でも、
楽しすぎて、全く思い出さなかった。

オスカルは、頭を抱えた。

その頃、アンドレは、この2日間思いっきり楽しんでいたオスカルの笑顔を胸に、夢の底にドッスンと落ちた。

  何処かにつづく
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