♪Who Wants To Live Forever
道場では、フランソワとジャンが懸命に床を磨いていた。
自分たちの仲間のアンドレが、決勝戦に進むのである。
嬉しくてしょうがなかった。
オスカルは、この3日間、いや正確に言うとその前の日もエステに行って、まったりした。
しかも、早朝の修行は、軽いウオーミングアップに付き合うだけだった。
たいして動いていないため、身体がなまってしょうがなかった。
アンドレが、部屋へと引き上げると思いっ切り伸びをした。
体中がキシキシと音を立てそうだった。
傍らの竹刀を持って、稽古場に降りようとすると、フランソワとジャンに睨まれた。
これから神聖な決勝戦が行われる場、
オスカルさんと言え、立ち入る事は遠慮ください。
・・・追い出されてしまった。
仕方がないので、ストレッチをしてみた。
足を曲げ、足首を回して、首を回して
・・・つまらなかった。
こういう地味な事はもともと苦手だった。
アンドレと一緒なら、楽しくできたが、
と、思ったら、アンドレの事が気になり始めた。
どうしているだろうか?
Amazonでポチッた、斬鉄剣は気に入ってくれただろうか?
今ごろ、わたしへの愛でいっぱいで、メロメロしているのではないだろうか。
覗きに行ってみようか?ちょっとだけなら・・・・・イイよな!
オスカルは、日頃、アンドレにいつも気配を悟られるので、
細心の注意を払って、アンドレの部屋に近づいて行った。
廊下の外にそっと立って、障子越しに気配をうかがってみる。
中からは物音ひとつしない。
もしかしたら、精神統一の為に水行でもしているのかな?
障子を少しだけ、開けてみようとして、ためらう。
もし居たら、音がして、アンドレに気づかれる恐れがあった。
暫しオスカルは、考えると、人差し指を口にくわえ、
障子にほじほじと穴を開けた。
とても懐かしい感じがした。
慎重にほじほじすると、丁度片目で見える大きさに穴が開いた。
覗いてみる。
どっき~~~~~~~ん!!!!!!
居た~~~~~!!!!!!
静かに、目を閉じて・・・・・座禅を組んでいる。
すっごい集中力だ。
それにしても、いつ見ても、イイ男だ!
ドキドキしてきた。
見てはいけない、アンドレの姿を見てしまった。
でも、目を離す事なんて出来ない。
あ!でも、わたしの事を想って、メロメロしていないんだ(´・ω・`)
(。´・ω・)ん?静かに目を開いた。
立ち上がって、タンスの前に行くと、何やら着物を出し始めたぞ!
そうか!身なりを改めるのだな!
おお!おお!脱ぎ始めた!
え゛!え゛!え゛!どんどんどんどん、脱いでいく!
わ~~~~~~~~~~ふん○○一丁になってしまった!
見てはいけない。
だけど、目が離せない!
こっち向くなよ!絶対に向くなよ!アンドレ!
ん~ん!引き締まった、魅力的なヒップだ!
近いうちに、わたしのものになるのだな!
え゛!何を考えているんだ・・・・・わたし・・・・・
ついでだ!もう一つ穴を開けよう!
ほじほじほじ・・・・・
あ゛!新しいふん○○を締めて・・・・・
胴着を持った。
お゛!こっち向いた!
相変わらず、逞しい胸板だ!
ツルツルだけど・・・・・え゛!?
あの胸に顔をうずめるのは、わたしだけだ!
待ち遠しいなぁ!
え゛!もう、胴着を着ちゃうのか?
もう少し見せて欲しいのに・・・・・
袴をつけて・・・・・
真剣な表情になったぞ!
わお!引き締まったイイ表情だ!
(。´・ω・)ん?斬鉄剣を持って、
和紙をひらりと飛ばした。
刀が翻って、・・・・
おお!和紙が真っ二つだ!
流石!斬鉄剣!
アンドレの構えもバッチリだ!
あ゛!誰か来た!
隠れなきゃ・・・・
「ア・・・・アンドレ~~い・・・・いるんでしょう?
そろそろ時間だよ~」
「ああ、ジャンか?準備万端だ!」
「よ・・・・良かった!頑張ってね!フランソワもみんなも応援しているから!
そ・・・・それから、オ・・・・オスカルさんの姿が、
ど・・・・・何処にも見えないんだ!
ア・・・・アンドレ、し・・・・・知らないよね?」
アンドレは、障子に開いた二つの穴ぼこを見ながら、微笑んで。
「オスカルなら、すぐに現れるだろう!
悪いがジャン、先に行っていてくれ!」
ジャンが行ってしまうと、アンドレは正面を向いたまま、廊下の角に向かって、
「オスカル いくぞ!用意はいいか!」と、声を掛けた。
すると、すました顔で、しかし、ちょこちょことオスカルが現れ、
アンドレと並んで廊下を道場に向かって歩き始めた。
やっぱり、わたしのアンドレだ!
わたしの事は何でも知っている。
どんな顔をしているのかなぁ!
見上げてみよう!こっちを見ていたら嬉しいけど・・・・・
ああ、相変わらず、引き締まった顔だ。
もう、決勝戦の事しか、考えていない!
これなら、大丈夫だ!
一方のアンドレは、
あの障子の穴・・・・・塞がないと、今夜寒いよなぁ。
まったく!とんでもない事をやらかすお嬢さまだ!
いったい、何時から覗いていたのか。
塞ぐ紙は、・・・・・桜の形にしようか。
それとも、梅か、・・・・・いっその事、星にしようかな?
え゛!・・・・・前に・・・・・ずっと前に見たような気がするぞ。
まあ、後で考えよう。
先ずは、障子の穴だ!
こうして、世界最強のカップルは、それぞれの想いを胸に決戦の場に向かうのであった。
BGM This Is It
By Michael Jackson
道場では、フランソワとジャンが懸命に床を磨いていた。
自分たちの仲間のアンドレが、決勝戦に進むのである。
嬉しくてしょうがなかった。
オスカルは、この3日間、いや正確に言うとその前の日もエステに行って、まったりした。
しかも、早朝の修行は、軽いウオーミングアップに付き合うだけだった。
たいして動いていないため、身体がなまってしょうがなかった。
アンドレが、部屋へと引き上げると思いっ切り伸びをした。
体中がキシキシと音を立てそうだった。
傍らの竹刀を持って、稽古場に降りようとすると、フランソワとジャンに睨まれた。
これから神聖な決勝戦が行われる場、
オスカルさんと言え、立ち入る事は遠慮ください。
・・・追い出されてしまった。
仕方がないので、ストレッチをしてみた。
足を曲げ、足首を回して、首を回して
・・・つまらなかった。
こういう地味な事はもともと苦手だった。
アンドレと一緒なら、楽しくできたが、
と、思ったら、アンドレの事が気になり始めた。
どうしているだろうか?
Amazonでポチッた、斬鉄剣は気に入ってくれただろうか?
今ごろ、わたしへの愛でいっぱいで、メロメロしているのではないだろうか。
覗きに行ってみようか?ちょっとだけなら・・・・・イイよな!
オスカルは、日頃、アンドレにいつも気配を悟られるので、
細心の注意を払って、アンドレの部屋に近づいて行った。
廊下の外にそっと立って、障子越しに気配をうかがってみる。
中からは物音ひとつしない。
もしかしたら、精神統一の為に水行でもしているのかな?
障子を少しだけ、開けてみようとして、ためらう。
もし居たら、音がして、アンドレに気づかれる恐れがあった。
暫しオスカルは、考えると、人差し指を口にくわえ、
障子にほじほじと穴を開けた。
とても懐かしい感じがした。
慎重にほじほじすると、丁度片目で見える大きさに穴が開いた。
覗いてみる。
どっき~~~~~~~ん!!!!!!
居た~~~~~!!!!!!
静かに、目を閉じて・・・・・座禅を組んでいる。
すっごい集中力だ。
それにしても、いつ見ても、イイ男だ!
ドキドキしてきた。
見てはいけない、アンドレの姿を見てしまった。
でも、目を離す事なんて出来ない。
あ!でも、わたしの事を想って、メロメロしていないんだ(´・ω・`)
(。´・ω・)ん?静かに目を開いた。
立ち上がって、タンスの前に行くと、何やら着物を出し始めたぞ!
そうか!身なりを改めるのだな!
おお!おお!脱ぎ始めた!
え゛!え゛!え゛!どんどんどんどん、脱いでいく!
わ~~~~~~~~~~ふん○○一丁になってしまった!
見てはいけない。
だけど、目が離せない!
こっち向くなよ!絶対に向くなよ!アンドレ!
ん~ん!引き締まった、魅力的なヒップだ!
近いうちに、わたしのものになるのだな!
え゛!何を考えているんだ・・・・・わたし・・・・・
ついでだ!もう一つ穴を開けよう!
ほじほじほじ・・・・・
あ゛!新しいふん○○を締めて・・・・・
胴着を持った。
お゛!こっち向いた!
相変わらず、逞しい胸板だ!
ツルツルだけど・・・・・え゛!?
あの胸に顔をうずめるのは、わたしだけだ!
待ち遠しいなぁ!
え゛!もう、胴着を着ちゃうのか?
もう少し見せて欲しいのに・・・・・
袴をつけて・・・・・
真剣な表情になったぞ!
わお!引き締まったイイ表情だ!
(。´・ω・)ん?斬鉄剣を持って、
和紙をひらりと飛ばした。
刀が翻って、・・・・
おお!和紙が真っ二つだ!
流石!斬鉄剣!
アンドレの構えもバッチリだ!
あ゛!誰か来た!
隠れなきゃ・・・・
「ア・・・・アンドレ~~い・・・・いるんでしょう?
そろそろ時間だよ~」
「ああ、ジャンか?準備万端だ!」
「よ・・・・良かった!頑張ってね!フランソワもみんなも応援しているから!
そ・・・・それから、オ・・・・オスカルさんの姿が、
ど・・・・・何処にも見えないんだ!
ア・・・・アンドレ、し・・・・・知らないよね?」
アンドレは、障子に開いた二つの穴ぼこを見ながら、微笑んで。
「オスカルなら、すぐに現れるだろう!
悪いがジャン、先に行っていてくれ!」
ジャンが行ってしまうと、アンドレは正面を向いたまま、廊下の角に向かって、
「オスカル いくぞ!用意はいいか!」と、声を掛けた。
すると、すました顔で、しかし、ちょこちょことオスカルが現れ、
アンドレと並んで廊下を道場に向かって歩き始めた。
やっぱり、わたしのアンドレだ!
わたしの事は何でも知っている。
どんな顔をしているのかなぁ!
見上げてみよう!こっちを見ていたら嬉しいけど・・・・・
ああ、相変わらず、引き締まった顔だ。
もう、決勝戦の事しか、考えていない!
これなら、大丈夫だ!
一方のアンドレは、
あの障子の穴・・・・・塞がないと、今夜寒いよなぁ。
まったく!とんでもない事をやらかすお嬢さまだ!
いったい、何時から覗いていたのか。
塞ぐ紙は、・・・・・桜の形にしようか。
それとも、梅か、・・・・・いっその事、星にしようかな?
え゛!・・・・・前に・・・・・ずっと前に見たような気がするぞ。
まあ、後で考えよう。
先ずは、障子の穴だ!
こうして、世界最強のカップルは、それぞれの想いを胸に決戦の場に向かうのであった。
BGM This Is It
By Michael Jackson
スポンサードリンク