♪There Must Be More To Life Than This
マイケル・ジャクソンとのコラボ版 (^^♪
朝、まだ暗い頃アンドレが来た!
何時ものように、ベッドの上で熱い一時を過ごした後、わたしは、昨夜のジェローデルの一件を話した。そろそろ潮時なんじゃないか?とアンドレが言ったが、わたしは決心がつかなかった。
下町に移った時の暮らしをアンドレは魅力的に語ってくれる。
しかし、アントワネットさまが少しでも、こうしてジャルジェ家の事を思ってくれているのなら、(見当違いもしているが・・・・・・・・)レヴェとヴィーがジャルジェ家を継ぐことも許してくれるかもしれない。・・・と儚い望みを持っていた。
すると、突然、寝室の扉が開いた。
ジェローデルが猫軍団を従えて入って来た!
「オスカル!何か着ろ!」
「おまえも!」
「やはり、ねずみが居たか!捕獲しろ!」
数人の猫近衛兵が乱入した。
「逃げろ!」
「おう!」
アンドレが、入って来たバルコニーから庭に降りようとしたが、猟犬が吠えまくっている・・・。
おかしい・・・我が家の猟犬は皆アンドレに慣れているはずなのに・・・?!
「ジェローデル家の犬も放ってあるのですよ」
猫ちゃん野郎が、いやらしく笑いながら言った。
「降りては駄目だ!お前の知らない犬もいる!」
わたしは、アンドレの名前を呼ぶことが出来ないもどかしさに、イライラしながら叫んだ。
「任せとけ!うまく逃げるから!」
「暗いぞ!枝が見えるか?」
「大丈夫だ!おまえは大丈夫か?」
「わたしは、大丈夫だ!」
どうにか、犬たちの騒ぎが収まってきた。
わたしはホッとして振り向くと、すっかり忘れていた男が立っていた。
「まだ、居たのか?騒ぎは終わりだ。帰るがいい!」
「そうはいきませんよ!気の強い方だ!私は此処に住んでいるのですよ。」
「なんだと?」
「ですから、申し上げたでしょう!地位と財産が目的だと・・・。
私はあなたと違って、次男坊でしてね。つまり・・・部屋住みなのですよ。
ジェローデル家で兄の下で、一生みじめに何も持たずに暮らすなんて、まっぴらなのです。
そんなところに、アントワネットさまが、私に結婚しないのですか?
と、お尋ねされたので、申し上げたところ。
では、オスカルと結婚して子を成したら、貴方にジャルジェ家を差し上げるわ。
と仰って下さいました。
ですから、私のために貴女は、私と結婚しなければならないのですよ・・・」
「わたしは、愛する人とでなければ結婚する気はない!」
「先ほどの、逃げていったねずみですか。
平民のようですね。近いうちに捕獲しますよ。
平民の男の子どもを生んで、・・・平民ばかりの隊を指揮して、・・・
そんなに平民がお好きなのですか?」
「おまえに、わたしの好みをとやかく言う権利はない!」
「そんな強い事を言っていられるのも今のうちですよ」
「な・・・何をする!」
「女は、抱かれてしまえば大人しくなると、昔から言いましてね・・・」
「わ・・・こら・・・蹴り上げるぞ・・・!」
そこからの、記憶は何時ものように、突然消えた・・・もちろん、二人共・・・。
オスカルが、気が付くと、ベッドの上で何も身に付けていなかった。
同じく、何も身に付けていないジェローデルが隣にいた。
「ふん!」とジェローデルをベッドから転げ落とし、ガウンを着ると、バルコニーに寄った。
近くの木に、ひらひら白い物が見える。
ガウンの前をしっかりと結んで木に移る。
枝の上を数本たどると白い物をゲットした。
広げてみる。
アンドレのパンツだった。
大笑いして、危うく木から落ちる所だった・・・。
・・・・あいつ・・・すっぽんぽんで、下町まで走ったのか、・・・
クックックックック・・・。
部屋に戻ると、ジェローデルの姿はなかった。
代わりにアンドレの服が散らかっていた。
愛しい男の服を一枚一枚拾って、丁寧に畳んだ。
勿論、パンツも。
ジャックを呼んで、アンドレに服を届け、ついでにしばらく来ない方が良い。
折を見てこちらから連絡する・・・と言づけた。
*************************
あの日から数日たった。
相変わらず、ジェローデルは猫と一緒に我が家に住み付いている。
毎日、猫の数が多くなっているようだ。
あれ以来わたしの寝室には忍んでこない。
それというのもレヴェとヴィーが、我が物顔でわたしのベッドに収まっている。
レヴェが言うには「ママンの護衛!」だそうだ。
猫が怖いらしいが、わたしの方もすっかりレヴェとヴィーに頼って、三人寄り添って寝ている。
おまけに犬を三頭連れて来た。
しかもドーベルマンだ。
「アナキン先生とオビワン先生が貸してくれた」と言っている。このドーベルマンたちは子どもたちにすっかり慣れているようで、わたしたちが寝るときは、ベッドの左右と足元に守るようにしっかりと陣取っている。
屋敷の中を移動する時も、ぴったりとくっついて離れない。これだけの猛犬を連れているのに、使用人は構わず仕事をこなしている。流石だ!
レヴェが、ドーベルマンの受け持ちを決め始めた。
「ママンは、イケメン好きだから・・・『チューバッカ』だよ。
慣れれば『チューイ』って呼んでも大丈夫!」
なにが、大丈夫だか知らないが・・・なんで、イケメン好きのわたしにチューバッカなのだ!それに、チューバッカはドーベルマンのくせに、ふさふさじゃないか!?
「ヴィーは・・・」
「ヴィーは、『レイ』がいい!」ヴィーが口を挟んだ。
「ヴィーは、相変わらず、女好きだな~
まあ、いいや、じゃあ、ぼくは『BB-8』だ!」
う~~~~!ヴィーが女好きなのは、前からだが、わたしは、レヴェ、お前も心配だ!
おまえの父親も結構、手が早い!
おまえたちの将来が不安になってきた・・・(/ω\)
わたしと言えば、相変わらず、アントワネットさまに嘆願書を送り続けていた。
しかし、音沙汰無しである。
疲れた・・・ほとほと疲れ果てた・・・。
アンドレに・・・会いたい・・・。
しかし、今度会う時は・・・。
BGM Nothing Really Matters
By Madonna
マイケル・ジャクソンとのコラボ版 (^^♪
朝、まだ暗い頃アンドレが来た!
何時ものように、ベッドの上で熱い一時を過ごした後、わたしは、昨夜のジェローデルの一件を話した。そろそろ潮時なんじゃないか?とアンドレが言ったが、わたしは決心がつかなかった。
下町に移った時の暮らしをアンドレは魅力的に語ってくれる。
しかし、アントワネットさまが少しでも、こうしてジャルジェ家の事を思ってくれているのなら、(見当違いもしているが・・・・・・・・)レヴェとヴィーがジャルジェ家を継ぐことも許してくれるかもしれない。・・・と儚い望みを持っていた。
すると、突然、寝室の扉が開いた。
ジェローデルが猫軍団を従えて入って来た!
「オスカル!何か着ろ!」
「おまえも!」
「やはり、ねずみが居たか!捕獲しろ!」
数人の猫近衛兵が乱入した。
「逃げろ!」
「おう!」
アンドレが、入って来たバルコニーから庭に降りようとしたが、猟犬が吠えまくっている・・・。
おかしい・・・我が家の猟犬は皆アンドレに慣れているはずなのに・・・?!
「ジェローデル家の犬も放ってあるのですよ」
猫ちゃん野郎が、いやらしく笑いながら言った。
「降りては駄目だ!お前の知らない犬もいる!」
わたしは、アンドレの名前を呼ぶことが出来ないもどかしさに、イライラしながら叫んだ。
「任せとけ!うまく逃げるから!」
「暗いぞ!枝が見えるか?」
「大丈夫だ!おまえは大丈夫か?」
「わたしは、大丈夫だ!」
どうにか、犬たちの騒ぎが収まってきた。
わたしはホッとして振り向くと、すっかり忘れていた男が立っていた。
「まだ、居たのか?騒ぎは終わりだ。帰るがいい!」
「そうはいきませんよ!気の強い方だ!私は此処に住んでいるのですよ。」
「なんだと?」
「ですから、申し上げたでしょう!地位と財産が目的だと・・・。
私はあなたと違って、次男坊でしてね。つまり・・・部屋住みなのですよ。
ジェローデル家で兄の下で、一生みじめに何も持たずに暮らすなんて、まっぴらなのです。
そんなところに、アントワネットさまが、私に結婚しないのですか?
と、お尋ねされたので、申し上げたところ。
では、オスカルと結婚して子を成したら、貴方にジャルジェ家を差し上げるわ。
と仰って下さいました。
ですから、私のために貴女は、私と結婚しなければならないのですよ・・・」
「わたしは、愛する人とでなければ結婚する気はない!」
「先ほどの、逃げていったねずみですか。
平民のようですね。近いうちに捕獲しますよ。
平民の男の子どもを生んで、・・・平民ばかりの隊を指揮して、・・・
そんなに平民がお好きなのですか?」
「おまえに、わたしの好みをとやかく言う権利はない!」
「そんな強い事を言っていられるのも今のうちですよ」
「な・・・何をする!」
「女は、抱かれてしまえば大人しくなると、昔から言いましてね・・・」
「わ・・・こら・・・蹴り上げるぞ・・・!」
そこからの、記憶は何時ものように、突然消えた・・・もちろん、二人共・・・。
オスカルが、気が付くと、ベッドの上で何も身に付けていなかった。
同じく、何も身に付けていないジェローデルが隣にいた。
「ふん!」とジェローデルをベッドから転げ落とし、ガウンを着ると、バルコニーに寄った。
近くの木に、ひらひら白い物が見える。
ガウンの前をしっかりと結んで木に移る。
枝の上を数本たどると白い物をゲットした。
広げてみる。
アンドレのパンツだった。
大笑いして、危うく木から落ちる所だった・・・。
・・・・あいつ・・・すっぽんぽんで、下町まで走ったのか、・・・
クックックックック・・・。
部屋に戻ると、ジェローデルの姿はなかった。
代わりにアンドレの服が散らかっていた。
愛しい男の服を一枚一枚拾って、丁寧に畳んだ。
勿論、パンツも。
ジャックを呼んで、アンドレに服を届け、ついでにしばらく来ない方が良い。
折を見てこちらから連絡する・・・と言づけた。
*************************
あの日から数日たった。
相変わらず、ジェローデルは猫と一緒に我が家に住み付いている。
毎日、猫の数が多くなっているようだ。
あれ以来わたしの寝室には忍んでこない。
それというのもレヴェとヴィーが、我が物顔でわたしのベッドに収まっている。
レヴェが言うには「ママンの護衛!」だそうだ。
猫が怖いらしいが、わたしの方もすっかりレヴェとヴィーに頼って、三人寄り添って寝ている。
おまけに犬を三頭連れて来た。
しかもドーベルマンだ。
「アナキン先生とオビワン先生が貸してくれた」と言っている。このドーベルマンたちは子どもたちにすっかり慣れているようで、わたしたちが寝るときは、ベッドの左右と足元に守るようにしっかりと陣取っている。
屋敷の中を移動する時も、ぴったりとくっついて離れない。これだけの猛犬を連れているのに、使用人は構わず仕事をこなしている。流石だ!
レヴェが、ドーベルマンの受け持ちを決め始めた。
「ママンは、イケメン好きだから・・・『チューバッカ』だよ。
慣れれば『チューイ』って呼んでも大丈夫!」
なにが、大丈夫だか知らないが・・・なんで、イケメン好きのわたしにチューバッカなのだ!それに、チューバッカはドーベルマンのくせに、ふさふさじゃないか!?
「ヴィーは・・・」
「ヴィーは、『レイ』がいい!」ヴィーが口を挟んだ。
「ヴィーは、相変わらず、女好きだな~
まあ、いいや、じゃあ、ぼくは『BB-8』だ!」
う~~~~!ヴィーが女好きなのは、前からだが、わたしは、レヴェ、お前も心配だ!
おまえの父親も結構、手が早い!
おまえたちの将来が不安になってきた・・・(/ω\)
わたしと言えば、相変わらず、アントワネットさまに嘆願書を送り続けていた。
しかし、音沙汰無しである。
疲れた・・・ほとほと疲れ果てた・・・。
アンドレに・・・会いたい・・・。
しかし、今度会う時は・・・。
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