♪Hijack My Heart
あ~!アンドレと食べるおやつは美味しかったな~!
豆大福と言うのか・・・・・初めて食べた。
アンドレが入れたお茶も美味しかったなぁ!(はあと♡)
ショコラに負けないぞ!・・・・・あれ?ショコラの味・・・・・忘れた?
あんなに好きだったのに・・・・・
(。´・ω・)ん?・・・ショコラだけではないぞ・・・・・
34歳のアンドレの顔も、朧気だ・・・・・?
こっちのアンドレの顔が浮かんでくる・・・・・。
わたしは、精神年齢33歳でこっちに来た。
だから、アンドレが、頼りなく、おまけに『へなちょこ』だったから、ときめかなかったのか?
最近のわたしは、少しずつ精神年齢が若くなっている気がする。
それに、アンドレの秘密を知った!
『へなちょこ』ではなかった!
・・・・・・・・・・買ってきた、本を読むか・・・・・・・・・・
『恋しい彼のハートを盗む方法!』
『まず、殿方に恋をしても絶対に、【好きです】とか【愛しています】【恋しいのです】などと、
直接告げてはいけません!上品に仕草や、表情で告げるのです!』・・・・・・。
え゛!?ヴェルサイユとは随分と違うのだなぁ!
『但し、女性の方から、手を握る、腕を組む、ましてや【ハグ】など、もってのほかです。』
なんだって~!ハグしてはいけないのか!?
ヴェルサイユでは、誰とでも大っぴらにハグしていたぞ!
これは参ったなぁ~どう、攻めればいいのだ?
『初級編として・・・彼の一歩先を歩いて、そっと、うなじのおくれ毛をさわりましょう!』
やはり、何処の国でも、うなじに弱いのか・・・・・(ため息)
おくれ毛?きっちりポニーテールしていて、おくれ毛が、・・・・・無い!
無理やり出してみよう・・・・・。
わ~~~~!くせ毛が、わさわさ出てきたぁ!
こんなんじゃぁ、色気も何もない!
次の手で行くか・・・・・。
『そっと物を落として、拾います。その時に殿方の方に、
おみ足が見えるようにします。』
ふ~ん!足か・・・・・ダメだ!ダメだ!
キンカン塗ってもらった時、バッチリ見せたけど、
あいつ、平然としていた。
・・・・・次の手・・・・・
『木の梢を指差して、腕を見せます。但し、肘から上を見せてはいけません。
肘の所にもう片方の手で、袂を持って、腕が見えすぎないようにします。
それが、奥ゆかしいのです。』
次は、腕か・・・・・これも、毎朝、井戸端で顔を洗う時、アンドレに袂を持ってもらうし・・・・、
しかも、あいつ思いっ切り袂を引っ張るから、腕が丸見えだ!
・・・・・次の手・・・・・
『それでもダメなら、着付けをする時に少し、衣紋を深くします。
しかし、あまり背中を出し過ぎると、その手の女性に見られるので注意すること。
そして、最も注意しなければならないのは、合わせを浅くして谷間を見せる事だけは、
絶対にしてはいけません!』
衣紋か・・・・・これならいけるな!でも、アンドレ、気づくかな~?
こんなんじゃぁ、心もとない!
でも、やってみるか!
それに、ふ~ん!胸か?谷間?・・・・・?
そんな物、わたしは、持ち合わせていない!ささやかだ・・・・・_| ̄|○
でも、わたしだって、腹に子どもがいた時と、授乳中は、ボンキュッボン!だったぞ!
あ!腰は締まっていたから・・・・・ボンキュッキュッ!だな、
あの時は、アンドレも驚いていたなぁ・・・・・わたしも、驚いたけど。
アンドレ・・・・・・わたしが、おまえを思っていなかったとき、・・・・・
おまえは、ただ見ていたのか?・・・・・
あ!思い出した!無理やり、口づけされて、押し倒されたのだ!
押し倒してみようか?あんな大男をか?
その後に、姿を消したんだ・・・・・。
わたしは、逃げないぞ・・・・・!
兎に角、次の手・・・・・
『それでもダメな、可哀想な貴女には、特別に【上級編】を教えましょう。
殿方が胸元を見せて、汗を拭ったら、ぽっと顔を赤らめてみましょう。』
・・・・・へ?・・・・・これが、上級編か・・・・・
アンドレの胸なら、毎日見ているぞ!
胸毛が無くて、ツルツルだ!笑笑
アンドレ、・・・・・・わたしと走る前に、修行していると言っていたな!
よし!明日からわたしも、アンドレと一緒に修行しよう!
もっと、アンドレと一緒にいて、あいつの事をもっと知るんだ!
わたしは、わたしのやり方でやる!待っていろ!アンドレ!
********************
なんでなんだ?
こんなに早く起きてきたのに、今日も、アンドレは、もう行ってしまった!
蚊帳も布団もきちんと片づけてある。
昨日より今朝は、早く起きたのに、・・・・・これで、三日だ!三日も無駄にした!
アンドレのバカヤロー!
明日は、もっともっと早く起きてやる!!!!!
********************
クククク・・・・・、
ふん!やけくそで3時に起きてやった・・・・・。
アンドレは、まだだ・・・・・、
あ!来た!!!隠れて様子を見てみよう!
おお!やはりわらじを、履いていくな!
おかしな所にわらじが、ぶら下がっているから、気になっていたのだ。
ふふふ( *´艸`)わたしは、もう装着済みだ!
何時でも、追いかけられるぞ!
(。´・ω・)ん?玄関を出た。
少し時間を置いて・・・・・。
行くぞ!オスカル!
アンドレは?居た、居た・・・・・暗闇の中に、更に真っ黒な奴め!
胴着が白くなかったら分からなくなるところだ。
あいつ!だから、夜目が利くのかな!
速い!・・・・・なんてスピードだ!追いついて行くのがやっとだ!
負けるものか!
いつもの高台を超えて、何処まで、走るのだ?
・・・・・ハアハア・・・・・(*´Д`)ハアハア・・・・・
やっと、止まった!あいつ、全然呼吸が乱れていないようだ!
あ!袂から水筒を出した!
わたしも持って来れば良かったなぁ!
「ほら!オスカル!おまえの分もあるぞ!」
・・・・・え゛!?つけていたの・・・・気が付いていたのか?
「知っていたのか?」
「ああ、そろそろ、来ると思っていた。・・・・・良く起きられたな!
それに、・・・よくついてこられた!
だが、・・・・・まだまだこれからだぞ!
ついてこられるか?」
「ふん!わたしを誰だと思っているのだ!?オスカルさまだぞ!」
「ふふふ、・・・・・それにしては、息が上がっている様だが・・・・・」
「このくらい、直ぐに戻る、いつでもまた、走れるぞ!」
「ハハハハハ・・・まだ、ゼイゼイ言っているじゃないか?
ああ!・・・・・星が降ってくるようだ。・・・・・悲しくなるくらいきれいだな。」
・・・・・え゛!?おまえ、星が好きなんじゃないのか?
見ていると、悲しいのか?
わあ!アンドレと目が合ってしまった!なんか、ドキドキして来た!
ジッと見ている!どうしよう・・・・・。
あ゛!おさまってきた。走ったせいか。・・・・・ほっ!
「そろそろ、良さそうだな!次行くぞ!
その前に、・・・・・おまえ、胴着が乱れている!
きちんと身なりを整える!
これも修行の内だぞ!」
と、言って、アンドレがわたしの胴着の襟を正した。
え゛!なんなんだ!このオトコ!
わたしは、『ハウツー本』の通り衣紋を抜いて着てみたっていうのに
おまえ、・・・・・何も感じないのか?
それとも、わたしは女に見られていないのか?・・・・・_| ̄|○
「今度は雑木林の中を走るから、ピッタリとくっ付いてくるのだぞ!わかったな?」
「うん!」何を、念を押しているんだ?
この鈍感オトコ!
あ!走り出した!ほんとにすごい所を走って行く!
これは、獣道か?狭いなぁ!
大きくて、強いアンドレが好きだ!
おまえの後ろではなくて、おまえと一緒に隣りを走りたい!
人生も、・・・・・
隣に出てみよう・・・・・ダメだ!うっそうとしていて、走れない。
(。´・ω・)ん?・・・・・アンドレ?何かしていた?うわ~~!遅れた!枝が痛いぞ!
わあ!今度はアンドレの背中にぶつかった!
急に止まるな!オスカルさまは、急には止まれないんだぞ!
「大丈夫か?オスカル?傷ついたか?だから・・・ピッタリとついて走れと言っただろう?」
「ふん!このくらい、何ともない!」
「じゃあ、もう少しだから、今度はちゃんとくっ付いて走るのだぞ!
そうだ、おれの袴のここ、上の所を持って走れ!」
「うん!」
見たぞ!獣道では、なかった!
アンドレ、懐に小刀が入っていた。それで、枝を切って、進んでいるんだな!
走りながら・・・・・切る・・・・・?・・・・・その位なら、わたしにも出来るが、
それだけじゃないな、多分・・・。
オスカルが、アンドレが、どんな修行をしているのか、知ることができたのは、一緒に修行を始めて一週間が過ぎたころだった。・・・・・縦横に枝葉が眼前を遮っている。走りながら抜き討ちにこれを斬るのである。走る速度をゆるめれば、これは容易であった。斬る、納める。斬る、納める。その速度を増さしめた。
その内、オスカルはただ斬っているのでない事にも、気が付いた。アンドレは、峰で小枝を打つ。打ち落とさぬ程度にである。小枝は一たんはねてから、強い勢いで叩きつけてくる。それを斬る。
むろん、この峰打ちした直後に鞘に納めねばならいのだ。
打つ、納める、斬る、・・・・・この間、一弾手のゆとりもない。
オスカルはアンドレが、単に好きなだけでこの修行を行っているのではないと、悟った。
しかしながら、アンドレは何も言わない。
教えてくれぬのなら、自分で調べてやろう!
思ったら、直ぐに行動に移すのがオスカルである。
先ずは書庫に向かった。
BGM Eraser
By Ed Sheeran
あ~!アンドレと食べるおやつは美味しかったな~!
豆大福と言うのか・・・・・初めて食べた。
アンドレが入れたお茶も美味しかったなぁ!(はあと♡)
ショコラに負けないぞ!・・・・・あれ?ショコラの味・・・・・忘れた?
あんなに好きだったのに・・・・・
(。´・ω・)ん?・・・ショコラだけではないぞ・・・・・
34歳のアンドレの顔も、朧気だ・・・・・?
こっちのアンドレの顔が浮かんでくる・・・・・。
わたしは、精神年齢33歳でこっちに来た。
だから、アンドレが、頼りなく、おまけに『へなちょこ』だったから、ときめかなかったのか?
最近のわたしは、少しずつ精神年齢が若くなっている気がする。
それに、アンドレの秘密を知った!
『へなちょこ』ではなかった!
・・・・・・・・・・買ってきた、本を読むか・・・・・・・・・・
『恋しい彼のハートを盗む方法!』
『まず、殿方に恋をしても絶対に、【好きです】とか【愛しています】【恋しいのです】などと、
直接告げてはいけません!上品に仕草や、表情で告げるのです!』・・・・・・。
え゛!?ヴェルサイユとは随分と違うのだなぁ!
『但し、女性の方から、手を握る、腕を組む、ましてや【ハグ】など、もってのほかです。』
なんだって~!ハグしてはいけないのか!?
ヴェルサイユでは、誰とでも大っぴらにハグしていたぞ!
これは参ったなぁ~どう、攻めればいいのだ?
『初級編として・・・彼の一歩先を歩いて、そっと、うなじのおくれ毛をさわりましょう!』
やはり、何処の国でも、うなじに弱いのか・・・・・(ため息)
おくれ毛?きっちりポニーテールしていて、おくれ毛が、・・・・・無い!
無理やり出してみよう・・・・・。
わ~~~~!くせ毛が、わさわさ出てきたぁ!
こんなんじゃぁ、色気も何もない!
次の手で行くか・・・・・。
『そっと物を落として、拾います。その時に殿方の方に、
おみ足が見えるようにします。』
ふ~ん!足か・・・・・ダメだ!ダメだ!
キンカン塗ってもらった時、バッチリ見せたけど、
あいつ、平然としていた。
・・・・・次の手・・・・・
『木の梢を指差して、腕を見せます。但し、肘から上を見せてはいけません。
肘の所にもう片方の手で、袂を持って、腕が見えすぎないようにします。
それが、奥ゆかしいのです。』
次は、腕か・・・・・これも、毎朝、井戸端で顔を洗う時、アンドレに袂を持ってもらうし・・・・、
しかも、あいつ思いっ切り袂を引っ張るから、腕が丸見えだ!
・・・・・次の手・・・・・
『それでもダメなら、着付けをする時に少し、衣紋を深くします。
しかし、あまり背中を出し過ぎると、その手の女性に見られるので注意すること。
そして、最も注意しなければならないのは、合わせを浅くして谷間を見せる事だけは、
絶対にしてはいけません!』
衣紋か・・・・・これならいけるな!でも、アンドレ、気づくかな~?
こんなんじゃぁ、心もとない!
でも、やってみるか!
それに、ふ~ん!胸か?谷間?・・・・・?
そんな物、わたしは、持ち合わせていない!ささやかだ・・・・・_| ̄|○
でも、わたしだって、腹に子どもがいた時と、授乳中は、ボンキュッボン!だったぞ!
あ!腰は締まっていたから・・・・・ボンキュッキュッ!だな、
あの時は、アンドレも驚いていたなぁ・・・・・わたしも、驚いたけど。
アンドレ・・・・・・わたしが、おまえを思っていなかったとき、・・・・・
おまえは、ただ見ていたのか?・・・・・
あ!思い出した!無理やり、口づけされて、押し倒されたのだ!
押し倒してみようか?あんな大男をか?
その後に、姿を消したんだ・・・・・。
わたしは、逃げないぞ・・・・・!
兎に角、次の手・・・・・
『それでもダメな、可哀想な貴女には、特別に【上級編】を教えましょう。
殿方が胸元を見せて、汗を拭ったら、ぽっと顔を赤らめてみましょう。』
・・・・・へ?・・・・・これが、上級編か・・・・・
アンドレの胸なら、毎日見ているぞ!
胸毛が無くて、ツルツルだ!笑笑
アンドレ、・・・・・・わたしと走る前に、修行していると言っていたな!
よし!明日からわたしも、アンドレと一緒に修行しよう!
もっと、アンドレと一緒にいて、あいつの事をもっと知るんだ!
わたしは、わたしのやり方でやる!待っていろ!アンドレ!
********************
なんでなんだ?
こんなに早く起きてきたのに、今日も、アンドレは、もう行ってしまった!
蚊帳も布団もきちんと片づけてある。
昨日より今朝は、早く起きたのに、・・・・・これで、三日だ!三日も無駄にした!
アンドレのバカヤロー!
明日は、もっともっと早く起きてやる!!!!!
********************
クククク・・・・・、
ふん!やけくそで3時に起きてやった・・・・・。
アンドレは、まだだ・・・・・、
あ!来た!!!隠れて様子を見てみよう!
おお!やはりわらじを、履いていくな!
おかしな所にわらじが、ぶら下がっているから、気になっていたのだ。
ふふふ( *´艸`)わたしは、もう装着済みだ!
何時でも、追いかけられるぞ!
(。´・ω・)ん?玄関を出た。
少し時間を置いて・・・・・。
行くぞ!オスカル!
アンドレは?居た、居た・・・・・暗闇の中に、更に真っ黒な奴め!
胴着が白くなかったら分からなくなるところだ。
あいつ!だから、夜目が利くのかな!
速い!・・・・・なんてスピードだ!追いついて行くのがやっとだ!
負けるものか!
いつもの高台を超えて、何処まで、走るのだ?
・・・・・ハアハア・・・・・(*´Д`)ハアハア・・・・・
やっと、止まった!あいつ、全然呼吸が乱れていないようだ!
あ!袂から水筒を出した!
わたしも持って来れば良かったなぁ!
「ほら!オスカル!おまえの分もあるぞ!」
・・・・・え゛!?つけていたの・・・・気が付いていたのか?
「知っていたのか?」
「ああ、そろそろ、来ると思っていた。・・・・・良く起きられたな!
それに、・・・よくついてこられた!
だが、・・・・・まだまだこれからだぞ!
ついてこられるか?」
「ふん!わたしを誰だと思っているのだ!?オスカルさまだぞ!」
「ふふふ、・・・・・それにしては、息が上がっている様だが・・・・・」
「このくらい、直ぐに戻る、いつでもまた、走れるぞ!」
「ハハハハハ・・・まだ、ゼイゼイ言っているじゃないか?
ああ!・・・・・星が降ってくるようだ。・・・・・悲しくなるくらいきれいだな。」
・・・・・え゛!?おまえ、星が好きなんじゃないのか?
見ていると、悲しいのか?
わあ!アンドレと目が合ってしまった!なんか、ドキドキして来た!
ジッと見ている!どうしよう・・・・・。
あ゛!おさまってきた。走ったせいか。・・・・・ほっ!
「そろそろ、良さそうだな!次行くぞ!
その前に、・・・・・おまえ、胴着が乱れている!
きちんと身なりを整える!
これも修行の内だぞ!」
と、言って、アンドレがわたしの胴着の襟を正した。
え゛!なんなんだ!このオトコ!
わたしは、『ハウツー本』の通り衣紋を抜いて着てみたっていうのに
おまえ、・・・・・何も感じないのか?
それとも、わたしは女に見られていないのか?・・・・・_| ̄|○
「今度は雑木林の中を走るから、ピッタリとくっ付いてくるのだぞ!わかったな?」
「うん!」何を、念を押しているんだ?
この鈍感オトコ!
あ!走り出した!ほんとにすごい所を走って行く!
これは、獣道か?狭いなぁ!
大きくて、強いアンドレが好きだ!
おまえの後ろではなくて、おまえと一緒に隣りを走りたい!
人生も、・・・・・
隣に出てみよう・・・・・ダメだ!うっそうとしていて、走れない。
(。´・ω・)ん?・・・・・アンドレ?何かしていた?うわ~~!遅れた!枝が痛いぞ!
わあ!今度はアンドレの背中にぶつかった!
急に止まるな!オスカルさまは、急には止まれないんだぞ!
「大丈夫か?オスカル?傷ついたか?だから・・・ピッタリとついて走れと言っただろう?」
「ふん!このくらい、何ともない!」
「じゃあ、もう少しだから、今度はちゃんとくっ付いて走るのだぞ!
そうだ、おれの袴のここ、上の所を持って走れ!」
「うん!」
見たぞ!獣道では、なかった!
アンドレ、懐に小刀が入っていた。それで、枝を切って、進んでいるんだな!
走りながら・・・・・切る・・・・・?・・・・・その位なら、わたしにも出来るが、
それだけじゃないな、多分・・・。
オスカルが、アンドレが、どんな修行をしているのか、知ることができたのは、一緒に修行を始めて一週間が過ぎたころだった。・・・・・縦横に枝葉が眼前を遮っている。走りながら抜き討ちにこれを斬るのである。走る速度をゆるめれば、これは容易であった。斬る、納める。斬る、納める。その速度を増さしめた。
その内、オスカルはただ斬っているのでない事にも、気が付いた。アンドレは、峰で小枝を打つ。打ち落とさぬ程度にである。小枝は一たんはねてから、強い勢いで叩きつけてくる。それを斬る。
むろん、この峰打ちした直後に鞘に納めねばならいのだ。
打つ、納める、斬る、・・・・・この間、一弾手のゆとりもない。
オスカルはアンドレが、単に好きなだけでこの修行を行っているのではないと、悟った。
しかしながら、アンドレは何も言わない。
教えてくれぬのなら、自分で調べてやろう!
思ったら、直ぐに行動に移すのがオスカルである。
先ずは書庫に向かった。
BGM Eraser
By Ed Sheeran
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