♪Las Palabras De Amor(The Words of Love)


翌朝、わたしはアンドレの腕の中で、アンドレの身体を通して、そっと聞こえてくる、心地よい歌声に包まれて、目が覚めた。
顔を上げようとしたが、あまりの心地よさと、歌詞に心惹かれ、眠ったふりをして聴き入っていた。

Be my partner
Be my pal
Be my gal

Be my rock
Be my friend
Till the end

You have become my joan of arc – my fine design my sleep lion,
The one who’ll fight my demons in the dark – my brightest spork
You have brought down my darkest fears – I lay awake
My hopes and tears, and you can break the blinds that my eyes and ears

And you can slake the thirst that burns me in the night
The twists and turns, I’m yours to sooth, console—heal the bruises—make me whole

Be my partner
Would ya, be my pal
Would ya, be my gal?

Be my rock
Be my friend
Till the end

(♪Be my gal)
(by Roger Taylor)
輸入盤を購入した為、訳詞がありません。
筆者にはとても、詩的に訳すのは困難なので、
ロジャーのそのままの、雰囲気をお楽しみくださいませ。
また、ロジャーはステキなハスキーボイスですが、
そこも、皆さまの妄想力でアンドレの声に変換してくださいませ。





「OKだ!」
アンドレの胸にそっと手を当て、わたしは告げた。

「え?起きていたのか?」
「うん・・・最後まで聞きたくてな!
寝ていたフリをしてた。
Partnerも、palも、galも、rockも、friendも、みんなYESだ!」

「じゃあ、Till the endは?」
「う~~~ん、それはNOだな!」
「え゛!なんで?一生、一緒じゃないのか?」

「ああ、一生じゃない!
あの世でも、それから、生まれ変わっても一緒じゃなくてはイヤだ!」
「ふう!ビックリした!心臓が止まるかと思った。

Endまでじゃなくてその先もだな?おれもその方が良い。
生まれ変わったらまた、おまえを見つけるよ。
おまえがどんなオンナになっていても、おまえの魂を見つけ出して、愛するだろう」

「イヤ!今度はわたしの方からだ!
わたしの方が、先におまえを愛して、告げて、
そうだなぁ、姿をくらましたりしないで、告って、告って、・・・おまえを振り向かせるんだ!」

「ジャルジェ家を出たこと、気にしているのか?悪かった・・・・・・・・。
それから、おれは、お前に会った瞬間に恋に落ちるから、
おまえが、手練手管を駆使して落とす必要はなさそうだな」

「おまえが屋敷を出たのは・・・、ショックだったけど・・・、
今では、その選択しかなかったと理解できる。
わたしに会った瞬間に恋してくれるのは嬉しいが、少しは迫ってみたいな。


・・・で、起きたら一番に何をするんだ?」
「女は切り替えが早いって言うけど、・・・
おまえもコロコロ思っていることが変わるんだな?」

「ここでの生活を楽しみにしている!と言ってほしいな!」
「先ずは、食料の調達だ!昨日のパンとミルクが残っていたな、後は、畑に行こう!」

  *************************

「ああ!おれが留守にしている間、近所の人たちが手入れしていてくれたって、言っていたけど、本当だ!作物が枯れないで、見事に育っている。ニワトリも元気だ!
オスカル、ニワトリが玉子を産んでいる。朝食に使おう!
こっちのかごを持ってくれるか?」

「うん!玉子って温かいんだなぁ!
(。´・ω・)ん?ニワトリはなんで、二つの檻に分けているんだ?」
「ああ!片方は、玉子を産むニワトリ用、もう一つのは、鶏肉になるニワトリだ!」

「運命が決まっているのか・・・、
こうやって生きているのを見ると、食べるのがかわいそうになって来るな。」
「ああ、丹精込めて育てて、絞めて、・・・そして、おれたちの血となり肉となってくれる。

食物連鎖だ!感謝して食べないといけないな!
ああ、この木はまだ、実をつけないみたいだな~」

「何の木だ?いろいろあるな?」
「こっちは、ナポレオン・・・サクランボ、で、こっちが柿。
それから、その辺のツルは、かぼちゃとスイカだ!夏になると収穫できるぞ!」
「こんなにごちゃごちゃ植えて、肥料は足りるのか?」

「うん!だから・・・おまえはせっせとトイレに行ってくれ!」
「え゛!トイレ?!( *´艸`)」
「そうだよ!それも、食物連鎖だ!」
「ふ~ん、そうなのか~、グルグル回っているのだな」

「・・・さあ、この位でいいだろう、上に戻ろう!」
「料理はわたしにさせてくれ!今まで、おまえがやるのを見ていたから、・・・出来ると思う」
「じゃあ、任せるとして、でも、そばで見守っていようか?」
「ああ、頼む!」

「パン・・・カチカチじゃないか!?」
わたしは初めて触る、一晩経ったパンを手に、アンドレの顔を見上げた。
「ここではパンは貴重品だから、・・・温めたミルクに浸して、・・・食べる!」
「ふ~ん、初めてだ!」


わたしが初めて、料理した食事は、見た目は悪いが、アンドレは「美味しい、美味しい!」と言って食べてくれた。わたしもまんざらじゃないな。と思ったし、アンドレと囲む食卓は楽しい。

これがこれから毎日続くのかと思うと、自然とほおが緩んでしまう。アンドレの背中に傷跡は残るものの、痛みはほとんどなさそうだし・・・。
あ!思い出した・・・・・・・・!・

「アンドレ、洗濯したいものがあるんだが・・・」
「え?もう?夜着か?」

「そうじゃなくて、衛兵隊に居候していた間に、着ていた物を洗いたいんだ」
「向こうで洗濯おばさんに頼まなかったのか?」アンドレは、不思議そうに聞いてきた。

「う~ん、洗濯は頼んでも構わなかったんだが・・・、それを、兵士たちが通る所に干されるのが・・・ちょっと、あれで、・・・ためこんでしまった」
「そうか、・・・じゃあ、これを片づけたら洗濯しよう!」

食事の後片付けも一緒にやった。

次は洗濯だ!とアンドレが、ボコボコした板を渡してきた。

「なんだ?これは!?」
「洗濯板!・・・別名、おまえの胸!とも言う!」
「え゛!?」
「ペッタンコで、肋骨がボコボコしているところがそっくりだろう?」

ひっじょうに!似ている!似すぎているから・・・余計に頭に来た!
洗濯板を持ってアンドレを追いかけまわした。
これでぶっ叩いてやる!

洗濯板を頭の上に上げて、井戸の周りを逃げ回るアンドレを本気で追いかけていたら、・・・

「あらまあ!夫婦喧嘩も派手だねぇ!」

「え゛!」と2人でかたまってしまった。近所のおかみさんだ。


「ハハハハハ・・・せいぜい、派手におやり!誰も止めないよ!」
「イヤ!洗濯しようと思いまして・・・」アンドレが、ばつが、悪そうに近寄ってきた。
思いっ切り殴ってやろうかと思ったが、人前だから残念だが、遠慮しておこう。

すると、おかみさんが、
「昨日も、みんなで話していたんだけど、・・・あんた達、結婚式はしないのかい?
ここいらのみんなで、料理を持ち寄って、お祝いしようって言っているんだよ」

「え゛!?結婚式・・・」顔を見合わせてしまった。
そんな事考えた事なかった。
一緒に暮らせればそれで良いと思っていた。

すると、アンドレが、
「落ち着いたら、2人で教会に行って挙げようかとは思っていたけど、・・・
そんな大げさなのは考えていなかった。」と答えたから、ビックリした。
そうか・・・おまえは結婚を考えていたのか、・・・

(。´・ω・)ん?
「まだ、プロポーズされていないが・・・」と、わたしは、アンドレを見た。
「そう言えば、そうだなぁ・・・一緒に暮らさないか?って言っただけだものな!?
それじゃぁ、ダメかな?」

「そりゃいけないよ!思いっ切りロマンチックなプロポーズをしなくちゃいけないよ!」
おかみさんが言う。

「ロマンチックなプロポーズ?」
「あ!」2人で声を上げて顔を見合わせた。

「今朝の!」
「うん!うん!そうだ!そうだよ!」
「そうだな!」

「なんだい!気が付かないうちにしていたのかい?呆れたねぇ!」

2人で思いっ切り頷いた。

「じゃあ、日取りを決めておくれ、思いっ切り楽しいパーティーにしよう!
オスカルの歓迎会も兼ねるからね!」

わたしの頭の中では、今朝、アンドレが歌ってくれた曲が、ぐるぐる回って幸せになってきた。それで、すっかり洗濯板でアンドレの頭をぶっ叩く!という大事な事を忘れてしまった。

BGM You And I
By John Deacon
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